みなさんは、「軌道」という言葉を聞いて、何をイメージしますか?
専門的には「軌道」とは、レールやマクラギ及びこれらを支える道床(砕石やコンクリートなど)から成る「線路」の主要部分のことを言いますが、私たち清田軌道の事業を語る上での、キーワードでもあります。
弊社は設立以来、『軌道工事』の専門業者として、軌道の新設・改良・保守に伴う幅広い工種の軌道工事を担い続けてきました。特に、線路と道路の交差点であり、列車と自動車や歩行者、双方向の安全・安定通行が求められる『踏切』の舗装には設立初期より着眼し、独自の研究開発と特許取得を重ねてまいりました。「清田式踏切」と呼ばれるオリジナル構造の踏切を、規模や用途に合わせて多彩に取り揃え、日々さらなる改良に努めながら、踏切道の計画・設計から製造・販売、そして施工まで、トータルサービスを提供しています。
さらに近年では、軌道の維持管理分野でのIT化やアウトソーシング化の時勢に先駆け、ハイテク機器を用いた各種の『軌道検査』業務にも取り組み、よりきめ細かく軌道の安全を守るためのサービスを提供しています。また、軌道下への上下水道などの管路推進工事から始めた『土木工事』も、鉄道関連土木構造物の構築や補修(耐震補強等)から一般土木工事まで、着実に実績を積み重ねています。
このようにこれまでも、そしてこれからも、清田軌道の技術は広がり続けていきます。
軌道に関する仕事は、決して華やかなものではありません。ですが、身近な交通・輸送手段である鉄道が、毎日あたりまえのように安全で快適に運行していくために、私たちはなくてはならない存在なのです。たくさんの人の暮らしを支えるという使命、たくさんの命を守る責任、そして社会や経済に与える影響、そんな大きなものを背負いながら、365日のあたりまえを目立たないところで守り続ける。とても公共性の高い仕事であり、利用する人の未来までが託されている仕事であるということを、私たちは誇りに思っています。
日本には「軌道に乗る」という言葉がありますが、英語にも「on the rails」という全く同じ発想で同じ意味の慣用句があります。「軌道」は「安全・安心・安定」の象徴であり代名詞なのです。将来、この言葉が死語になってしまわないように、私たちはこれからも裏方としての誇りを持ちながら、軌道の安全を支え続けてまいります。
軌道に関する専門技術を中核に据えつつ、線路や道路や管路など、様々な路(みち)に付随するいろいろな課題や問題を、ひとつずつ軌道に乗せていきたい、それが私たち清田軌道の目指す道です。鉄道を陰で支える「裏方の誇り」を胸に、たくさんの人や街を、未来への軌道に乗せていく、そんな新しい仲間を待っています。